エンジンがかからない場合の原因とは
ハーレーのエンジンがかからない原因はいくつか考えることができ、エンジンをかけた時の症状などによってある程度原因を特定することができます。
例えばセルモーター式のハーレーのエンジンをかけた時にカチカチまたはカカカという異音がした場合、バッテリーが上がって電力が不足している可能性が考えられます。このような場合はバッテリーが上がっているかどうかを確認し、バッテリーを充電したりバッテリーそのものが劣化している場合は交換することで対処が可能です。
バッテリーやセルモーターに問題がなければ、次に考えられる原因はプラグの不具合です。ハーレーのエンジンにはスパークプラグと呼ばれるパーツがあり、その先端は通常であれば白い状態となっています。これがもしもガソリンやオイルで湿っていたり、黒く焦げている場合にはエンジントラブルを起こしている可能性があります。このような場合の対処法としては、プラグの交換が基本です。ただプラグを交換しただけではエンジンがかからない場合も考えられますし、正しくエンジンがかかるかどうかチェックする際には怪我をするリスクもあるので注意が必要です。
ほかにはハーレーのタンクの中にガソリンが入っていないという初歩的な原因も考えられますし、圧縮がなくなっているという可能性もあります。単純にガソリンが入っていないだけであればガソリンを入れてきちんとキャブレターのフロート室にガソリンが流れるか確認するだけでいいのですが、圧縮がなくなっている場合はエンジン内部の故障が原因と考えられるほか、専用の工具を使う必要が出てきます。
このため原因によってはハーレーの専門店やカスタムショップでみてもらい、対処してもらうことも必要です。
愛用のハーレーを長持ちさせるのに必要な定期点検
こだわりの愛車にいつまでも乗り続けたいのがハーレー乗りの気持ちですが、ハーレーの性能を保つには定期点検が必須であることを忘れてはいけません。
パーツの交換や塗装にこだわるばかりではなく、車両としての性能や安全性にも気を配ってこそハーレー乗りとしてのあるべき姿と言えます。車体全体の状態を見ることも重要ですが、特に消耗しやすい部分の確認を入念に行うのが定期点検の正しいやり方です。バッテリーやブレーキパッドなどは走行性能や安全性に直結するうえに消耗しやすいので、定期点検の際は必ず状態を確認します。
少しでも不具合が生じていたら惜しまずに新品と交換するのが愛車を安全に走らせるための条件です。
また、エンジンオイルやミッションオイル、エアクリーナーも定期点検の際に確認が必要な消耗品です。これらは走行距離や日数による交換時期の目安が決められていますが、ハーレーの走行環境によってはそれよりも短い期間で交換が必要になります。劣化したオイルやクリーナーをそのまま使い続けているとハーレーの走行性能を大きく低下させてしまうので、速やかに交換しなければいけません。
排気ガスが多い都市部やエンジンへの負担が大きい悪路での走行は劣化を促進させるので、定期点検以外でもこまめに状態を確認することが大切です。走行性能を保つには新品同様の綺麗な状態であることが何よりも重要なので、愛車を傷めないためには出費を惜しまずに交換することを心がけます。
ハーレーに長く乗り続けるためには走行性能を損なわないことが大切です。定期点検は単に状態を確認するだけではなく、劣化した消耗品を交換する絶好の機会でもあります。
出費を惜しまず、常に最良のコンディションを保つことが愛車と長く付き合う秘訣です。